Oracleのライセンス数を抑える方法
前回、Oracleライセンスについて簡単にまとめた。
今回はOracleライセンスを最も抑える方法を調べてみた。
前提としては仮想インスタンス単位ごとにOracle DBを扱うことを前提としました。
ゾーン集約など、ひとつのOSにDBを集約したりは考慮しません。
いきなり結論
Oracleライセンスを最も抑えることができるのは、
ハイパーバイザーにOracle VMを選択し、オンプレミスで構築すること
でした。
Oracle VMはOracleがリリースしているxenベースのハイパーバイザーです。
他のハイパーバイザーとはライセンスのカウント方法が違う。
Oracle VM以外のハイパーバイザーの場合
例としてvSphereを利用している場合、OracleDBが稼働しうるサーバの物理プロセッサーを見る。
SE2の場合・・・Active 2ソケット+Standby 2ソケット =合計4プロセッサーライセンス
EEの場合・・・Active 16コア×0.5(係数) + Standby 16コア×0.5(係数) = 合計16プロセッサーライセンス
EE高すぎるので、ちょっと現実的ではない。
Oracle VMがハイパーバイザーの場合
同様にOracle DBが稼働しうるサーバの物理プロセッサーを見るが、待機系はカウントしない。
SE2の場合・・・Active 2ソケット=合計2プロセッサーライセンス
EEの場合・・・Active16コア ×0.5(係数) = 8プロセッサーライセンス
仮にOracle DBが通常時動いている物理サーバが一台増えて合計3台になった場合は、増えた一台はActiveとしてそのサーバのプロセッサー分もライセンスが必要。
AzureやAWSと比較した場合(EEの場合)
話を簡単にするために2vCPU(コア)のOracle DBインスタンスを順次増やした場合の比較表は以下のような感じになる。
コア係数を0.5とし、物理サーバは一台あたり16コア搭載(オーバヘッド除外してます)。待機系を一台常備。物理サーバの全てのコアリソースを使い果たしたら物理サーバを一台追加してそれにかかるOracle EEライセンスを追加購入した場合。
16ごとにライセンス数はおいつきますが、基本的にAzure AWSよりはライセンス数を抑えられる。